建築観

建築観

幼児教育施設について

人の感性は5歳までにほぼ60%以上が構築されると言われている。
その人間形成の上で最も大切な時期だからこそ、良い空間の中で生活させることが必要である。
幼児教育施設を作る側の責務として考えていくべきである。
そこには 光・風・音を感じられる空間をつくるべきであろう。

老人福祉施設について

人は年と共に痴呆性障害が進んでいくことは避けられないことである。
そこで私たち建築家ができること、それは光の考え方による体時間の復元や、
心的に大変影響を与える居住空間の天井高さも考慮することである。
何十年も生活してきた家の高さや広がりは、一生抜けないものであるからだ。

住宅について

私共のつくる家は、人の人生をつくれるものにしたいと思う。
決められた空間に住む人の性格、風習などを考えないで、家にあわせることはやりたくない。
また、建築家の独り善がりで家をつくるべきではないと思う。
一生生活しつづけて、だんだん良くなりつづける家が良いと思う。

まちづくりについて

まちが人をつくる。
良いまちに文化があり、教育があり、お互いが助け合い、信頼できる人間関係のあるところに、
本当に良いまちができると思う。
文化遺産と言えるまちは、いつも動きつづけているのが本来の形であろう。
遺産とは一歩一歩前へ進むためのスタート地点だから。